今回は薬剤師の派遣会社選びについて紹介します。
薬剤師の派遣会社に登録しようとすると、たくさん派遣会社がありますよね?
大手から中小の派遣会社があり、特徴や得意分野はさまざまです。
これだけ派遣会社があると、初めて派遣を登録する方はどの派遣会社に登録すればいいのか迷ってしまいます。
では、どのような判断基準で会社を選べばよいのでしょうか?
派遣会社選びに迷った時の考え方、選び方について解説します!
薬剤師の派遣会社選びで気を付けるべきこと
派遣会社の選び方にはいろいろな方法があります。
どのような点を見ていけばいいのでしょうか?
ここでは、派遣会社の選び方について解説します。
求人件数が多い
派遣会社選びで一番大切なことは、「求人の数が多い」ことです。
求人数が多い派遣会社を利用すれば仕事を選ぶ幅が広がりますよね。
多くの求人から比較検討が出来れば、自分に合う派遣先を優先して選ぶことが出来るので、派遣会社が扱う求人の数はとても大切です。
希望する薬剤師求人があるか
せっかく派遣会社に登録をしても、自分がやりたい仕事がなければ登録する意味がありませんよね。
まずはその派遣会社で自分が希望する求人があるかどうかを確認しましょう。
派遣会社のHPで求人内容を確認することが出来ます。
コンサルタントとの相性
薬剤師派遣に関わらず、転職サイトの利用ではコンサルタントとの相性が悪いなと感じてしまうことがたまにあります。
また、派遣薬剤師の仕事を無理やり紹介してくるコンサルタントが一定多数いるもの事実。
コンサルタントも人間なので、どんなに優秀な人でも合わない、信頼できないと感じたならコンサルタントを変えてしてしまうこともアリです。
派遣薬剤師のコンサルタントは変更できるケースがほとんど。
派遣会社の規模
中小の派遣会社や設立されたばかりの派遣会社は、大手派遣会社と比較してしまうとノウハウや実績が少ないことがあります。
派遣会社が給料を支払わない問題を起こす可能性はほとんどありませんが、長く安心して仕事をするからには事前に会社を確認しておきたいところ。
薬剤師の派遣会社は様々な企業が参入しており、会社によってサポート力の差がああるのが事実。
初めて派遣薬剤師をする人は、まずは有名な派遣会社を選ぶのをおすすめです。
福利厚生
派遣会社は、派遣先の会社に代わりに福利厚生を用意してくれます。
今や社会保険や有給制度は当たり前の制度となっていて、各派遣会社では人材獲得のためにより充実した福利厚生制度を用意。
大手派遣会社では、薬剤師の方が活き活きと方ラケル環境づくりのために、健診や育休・宿泊施設やレジャーの割引を受けられる福利厚生があります。
就業後のことも考えて、登録する際は必ずチェックし、なるべく福利厚生が整った派遣会社を選ぶようにしましょう。
研修制度
派遣会社によって特色のある研修制度を設けています。
薬剤師としてスキルを磨くには、充実した研修制度のある派遣会社を選ぶことが大切です。
自費でe-ラーニングを受けるとなれば費用がかかってしますが、派遣会社によっては無料で受けられるところもありますよ。
調剤スキル・ビジネスマナー・など研修の内容が様々なので、自分が希望する研修制度がある派遣会社を選ぶという方法もあります。
紹介予定派遣の有無
派遣社員から正社員になりたいと考える薬剤師の方も多いですよね。
紹介予定派遣とは、派遣先に直接雇用されることを前提とした派遣契約です。
職場の働きやすさや自分に合う仕事なのかを事前に知ることが出来るので、納得したうえで入社できます。
派遣会社を選ぶうえで、紹介予定派遣の求人を多く抱えていれば、働く選択肢が増えるので、大切な判断基準となっています。
バックアップ体制
派遣会社によってフォローのやり方は各社違いがあります。
薬剤師のフォーロー体制が整っている派遣会社を選ぶことは重要な比較基準です。
中小の派遣会社だと、担当コンサルタントの業務量が多すぎて十分なフォローが受けられない。
逆もしかりで、大手だとか使う求人数が多すぎて担当コンサルタントが把握しきれない・・・。なんてこともあります。
派遣先での労働条件は、派遣会社から交渉してもらうことになります。
あなたが気持ちよく働けるかどうかは、派遣会社のバックアップ体制がとても重要。
働いてみなければわからないこともあるので、働き始めた後もしっかりフォローしてくれる派遣会社が良いです。
以下は、フォロー体制がしっかり整ってるかの判断基準になるので、参考にしてください。
- 担当のコンサルタントが派遣先にしっかり訪問して話を聞いているか
- 電話やメールでのフォロー体制が整っているか
派遣先が決まったとたんに全然連絡が来なかったりする派遣会社もあるのが現状です。
派遣先でのトラブルがあった場合の連絡方法がしっかり整備されているかを確認しましょう。
担当者と話しながら、フォロー体制がしっかりしているか見極めることが大切です。
口コミ
ネットで調べれば簡単に派遣会社の口コミが見れますよね。
それらを参考に派遣先を決めるのは良いのですが、やはり口コミをすべて鵜呑みにしてしまうのは良くありません。
特に大手大手の場合は、知名度があり登録者も多いことから、悪い口コミが目立ちやすくなっています。
個人的な感情や、自分と考え方の違う人の意見は事実と異なる評価となってしまいがち。
口コミは参考程度にしながら、実際にコンサルタントと話をして自分に合った派遣会社か見極めることが大切ですよね。
薬剤師派遣の仕組み。正社員との違いを解説
薬剤師派遣の仕組みを知る一番のポイントは雇用形態です。
まずは、大まかな違いについて確認していきましょう。
雇用形態 | 雇用先 |
正社員・契約社員・アルバイト | 勤務している会社 |
派遣薬剤師 | 派遣会社 |
派遣薬剤師は、勤務先の正社員薬剤師と同じ業務となりますが、雇用契約を締結するのは派遣会社となります。
よって、派遣薬剤師は派遣会社から給料を受け取る形となります。
そこで一つの疑問が生まれると思います。
答えは、雇用先が異なることによって会社側と派遣薬剤師側にそれぞれメリットが生まれるからです。
それでは、派遣薬剤師にとってどんなメリットがあるのでしょうか?
まずは、デメリットから紹介します。
派遣薬剤師のデメリット
ボーナスはほとんどの場合もらえない
派遣薬剤師として働く場合、ほとんどのケースでボーナスはもらえません。
その理由は、派遣薬剤師の基本給の算出方法にあります。
派遣薬剤師の時給は、アルバイトやパートに比べて高給なのが一般的です。
なぜなら、派遣薬剤師の給与は、交通費やボーナスなどの金額を組み込んだ額が支給されるからです。
よって、派遣薬剤師はボーナス分の金額が給料に含まれているため、ボーナスは支給されないということになります。
派遣薬剤師は安定していない
派遣薬剤師は雇用期間が決まっていて、派遣先の会社から更新をお願いされても最長で3年間しか働けません。
さらに、正社員などは会社側もなかなかクビにすることはできませんが、派遣薬剤師であれば会社側と直接契約しているわけではないので、必要ないと判断されたら契約を更新してもらえないこともあります。
実際の友人の話ですが、契約期間が満了してから次の職場が決まるまでに1ヵ月かかってしまったケースもあります。
派遣薬剤師に求める即戦力
どんな人でも新しく派遣された薬局に慣れるのはとても大変なことです。
しかし、派遣先の会社は即戦力を求めています。
薬局の現場のスタッフ(特に薬局長)は「高いお金を払ってるのだから、ある程度仕事が出来て当然。即戦力にならないと意味がない」と考えています。
調剤薬局に勤務したら、調剤業務を一から教えてもらうなんていうのはほぼありません。
派遣薬剤師のキャリアアップは難しい
派遣薬剤師は会社側にとって、社外の人間という扱いになります。
そのため、派遣薬剤師には責任ある仕事や立場を与えてくれません。
特に調剤薬局の場合、勤務先で新しい業務経験を積もうにもキャリア形成が難しいのが実情です。
しかし、派遣薬剤師だからと言って雑に扱われることは無く、どちらかと言うと丁寧に扱われます。
その点を考慮すれば、逆に働きやすい環境と考えられるかもしれません。
派遣薬剤師のメリット
働き方が自由に設定できる
- 薬剤師の派遣会社に登録すると、自分の希望に沿った仕事を紹介してくれます。
- 平日勤務、時短勤務、週3日だけなど、家庭を重視しているママ薬剤師には嬉しい働き方ができます。
時給が良い
派遣薬剤師の最大のメリットは、効率的にお金を稼ぎたいと思っている人にとってぴったりの働き方です。
派遣薬剤師の時給は2,500円から3,500円程度です。
薬剤師が不足している地域や、人手が足りない薬局などの場合は時給4,000円以上の求人もあります。
ここで時給3,000円で1日8時間を週5で派遣薬剤師を行った場合の年収を計算してみましょう!
時給3,000円の年収
時給3,000円×8時間/1日×週5勤務(例として176時間/月換算)
月収52.8万円
年収633.6万円
派遣薬剤師でフルタイム勤務すると年収600万円は余裕で超えてしまう計算となります。
派遣薬剤師も福利厚生が受けられる
- 派遣薬剤師と雇用契約を締結するのは派遣会社というのは説明した通りです。
なので、受けられる福利厚生は登録した派遣会社のものとなります。
派遣会社によって福利厚生を置けられる条件は異なりますが、主要な内容は以下の通りです。
社会保険(健康保険、労災保険、厚生年金保険、雇用保険)
薬剤師賠償保険
産休・育休
健康診断
提携施設・保養所
登録してはいけない派遣会社
ここではなるべく避けたい薬剤師の派遣会社について解説します。
少しでも快適に働ける環境作りのために知っておきたいことをまとめました。
社会保険に入れない
派遣薬剤師でも加入条件を満たして入れな社会保険に加入することが出来ます。
しかし、中小の派遣会社の中には、社会保険の加入に制限設けてあえて加入しずらいようにしてるケースもたまにあります。
加入しなかったことより、病気やケガ・失業で困った時に傷病手当や失業手当がが受けられません。
社会保険は加入条件を満たしていれば強制加入なので、社会保険に加入させないような派遣会社は避けておくべきですね。
担当者が合わない
この記事の前半でも説明しましたが、担当のコンサルタントの質はとても重要です。
コンサルタントが真剣に話を聞いてくれるか、しかりとした知識をもっているかなど見極めることが大切。
なぜなら、派遣先で問題が起きた場合、フォローしてくれるのは担当のコンサルタントだからです。
コンサルタントの性格が合う合わないはとても大切な要素となっているのです。
行政処分を受けている
過去に業務停止や業務改善命令を受けている派遣会社も確認しておくべきです。
なぜなら、契約期間中に業務停止となったら、今後のお仕事がどうなるかも分からないからです。
この記事で紹介している派遣会社なら問題はありませんが、自分で選ぶ場合は過去にトラブルのない派遣会社を選ぶようにしましょう。
広告が派手な派遣会社
広告にお金を掛けすぎている派遣会社は、お金をかけた分だけサービスやサポートにしわ寄せがきている可能性があります。
担当者が仕事を抱えすぎていてキャパオーバーが起こり、派遣先で困っている薬剤師のフォローが十分でないなんてこともあるでしょう。
広告のイメージだけに左右されないように注意しましょう。
派遣薬剤師におすすめの3社
より良い派遣ライフを送るためにはどの会社を選べばいいのか。
派遣を初めて利用するのであれば、なおさらかと思います。
希望条件ピッタリな求人が中小規模の派遣会社から出ているのなら別ですが、「とりあえず派遣登録」なら断然大手が良いです。
大手になるほど扱っている求人数も多くなるので、自分の希望条件に合致する仕事がある可能性が高くなります。
給与や福利厚生面においても、大手の方が充実していることが多いのも理由の一つです。
そこで、初めてでも失敗しない!おススメの派遣会社3社を紹介します。
ちなみに、マイナビ薬剤師とリクナビ薬剤師はそもそも派遣業務を行っていないのでこの記事では紹介していません。
\ 1分で登録可能な派遣会社! /
転職エージェント名 | 特徴 |
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ファルマスタッフ
ファルマスタッフは日本調剤グループが運営を行っている人材紹介会社です。
初めて薬剤師の派遣をするなら絶対に登録しておきたい派遣会社となります。
なぜなら、薬剤師派遣の求人取り扱い数が業界最多となっており、あなたのライフスタイルに合わせた求人が簡単に見つかるという理由があるからです。
全国に業界最多である12箇所の拠点が存在しており、自宅近くの支店でコンサルタントに会って相談することが可能です。
業界最多の拠点数はそのためで、全国の派遣希望の薬剤師のためになるべく手間を取らせない対応の環境づくりを行っています。
また、派遣希望の薬剤師にファルマスタッフが選ばれる理由は取り扱い求人数だけでなく、有給や、育休、教育制度の充実さなども一因となっています。
さらに、ファルマスタッフは福利厚生も充実しています。
健康保険組合 | 東京薬業健康保険組合 |
加入条件 | 週20時間以上で、契約期間が所定の期間を超える場合 |
雇用保険 | 週20時間以上かつ31日以上就業が見込まれる場合 |
労災保険 | 全員加入 |
薬剤師賠償責任保険 | 全員加入 |
ファルマスタッフの最大の利点は、手厚い研修制度が整っているという点です。
初めて派遣薬剤師として働く方向けで「入職時導入研修」、「無料調剤テキスト」のサポートを受けられます。
調剤業務に少し不安なある方にも安心な研修制度です。
他にも、派遣就業中に薬に関して疑問があれば、「ファルマスタッフDI」に質問できるサービスや、研修認定薬剤師の認定が受けられるe-ラーニング(全15講座)を12960円/1年間(税込み価格)で受けられるサービスがあり、初めて派遣薬剤師を行う場合はファルマスタッフに登録しない理由はありません。
>>>『ファルマスタッフ』を詳しく見てみる
▼1分で簡単登録! ▼
薬キャリAGENT
薬キャリAGENTをおススメする一番の理由は福利厚生の充実さです!
健康保険組合 | 関東ITソフトウェア健康保険組合 |
加入条件 | 週20時間以上の勤務かつ2ヶ月を超える契約期間 |
雇用保険 | 週20時間以上の勤務かつ2ヶ月を超える契約期間 |
労災保険 | 全員加入 |
薬剤師賠償責任保険 | 全員加入 |
健康保険に加入していると、病気や出産や死亡の場合に一定の額が給付されるのですが、これを法定給付と言います。
薬キャリAGENTの健康保険に加入していると、その法定給付に加えて独自に給付を行う付加給付が充実しています。
例えば、通常で出産した場合、出産一時金として42万円が支給されるのですが、薬キャリAGENTの健康保険に加入すると1児につき9万円が上乗せされます。
また、保養施設や宿泊施設、スポーツジムを格安利用できたり、旅行パックの補助金が1回につき年2回まで最大1万円が支払われます。
>>>『薬キャリAGENT』を詳しく見てみる
▼薬キャリAGENTに1分で登録▼
お仕事ラボ
大手調剤薬局のアイセイ薬局グループが運営する薬剤師の派遣サービスです。
通常の派遣会社は、薬局と派遣薬剤師を各々別の人が担当しますが、お仕事ラボは、派遣先の事情を把握した担当者が面談をします。
その担当者が、派遣の不安を少しでも軽減できるような、精度の高い求人を紹介してくれるので、利用満足度90%以上・紹介後の定着率95.6%と高水準を実現しています。
派遣求人数は薬キャリAGENTに比べると少し劣りますが、高時給の求人の割合は非常に多いので、高時給で働きたいという人にはおすすめです。
健康保険組合 | 協会けんぽ |
加入条件 | 2ヶ月間以上かつ週30時間以上を超える雇用契約があること |
雇用保険 | 31日間以上かつ週20時間以上を超える雇用契約があること |
労災保険 | 全員加入 |
薬剤師賠償責任保険 | 2ヶ月間以上の雇用契約の有る社会保険加入者 |
>>>『お仕事ラボ』を詳しく見てみる
派遣薬剤師の登録から仕事スタートまでの流れ
派遣薬剤師として仕事を始める際には、以下の流れのようになっています。
登録から仕事スタートまでの流れ
- 派遣薬剤師に登録
- 希望条件に合う仕事を紹介してもらう
- 顔合わせor職場見学
- 仕事スタート
\ 1分で登録可能な派遣会社! /
転職エージェント名 | 特徴 |
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勤務先の会社都合にもより、早ければ仕事スタートまで1週間くらいで決まるところもありますが、余裕をもって行動しましょう!
それでは詳しく見ていきましょう。
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1派遣薬剤師に登録
派遣薬剤師への登録にはネットを使うとスムーズに行えます。
どの薬剤師派遣会社への登録でも1分くらいで終わります。料金は全て無料です。
step
2希望条件に合う仕事を紹介してもらう
派遣会社によっては電話でのヒアリングによる求人の案内と、オフィスでの案内を行う2パターンがあります。
早いところだと、即日求人を案内してくれる会社もあるので、事前に希望する労働条件などを確認しておきましょう。
希望条件一覧
- 希望の給料
- 勤務時間・日数
- 住んでいる地域
- 希望勤務地
- 業務内容
ブランクによる不安や育児による時短勤務なども正直に伝えておけば、担当者は対応してくれる職場を紹介してくれます。
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3顔合わせor職場見学(会社による)
職場の見学、顔合わせ、就業に際しての簡単な打ち合わせを必要に応じて行ってくれる場合もあります。
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4仕事スタート
派遣先で困ったことがあった場合は派遣会社の担当者に相談します。
直接勤務先に言うのではなく、派遣元の担当者を通じて意見や希望を伝えましょう。
担当者が勤務先と調整してくれます。
しかし、派遣元である派遣会社の力が影響することがあるので、しっかりした薬剤師派遣会社に登録しましょう。
【最後に】派遣薬剤師に登録するなら大手がオススメ
派遣薬剤師について説明しましましたが、いかがでしたでしょうか?
派遣薬剤師は派遣先で働く期間が終わると同時に派遣会社との雇用契約も終了となります。
福利厚生の内容やサポート体制が合わなかった場合は、契約期間終了後に別の派遣会社を通じて仕事をすることも可能です。
ぜひ複数の派遣会社を利用してみて、自身に合った働きかたをできる所を見つけてください。