色々な働き方がある中で、派遣薬剤師を選び人もいるかと思います。
派遣薬剤師と正社員薬剤師を比べると、大きな違いはボーナスの有無ですよね。
この記事では、派遣薬剤師のボーナス事情を解説しています。
ぜひ、今後の働きかたの参考にしてください。
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派遣薬剤師の登録で気を付けるべきこと。信頼できる派遣会社の見分け方は?
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目次
そもそもボーナスってなんでもらえるの?
薬剤師として働いていると、毎月定期的に給料が振り込まれますよね。
その定期的とは別に支給されるのがボーナス。
一般的に年2回、夏(6月)、冬(12月)のそれぞれ給されることが多いです。
ボーナスの起源
ボーナスの起源は、江戸時代の習慣「お仕着せ」であると言われています。
お仕着せとは、主人が奉公人に着物を与えることを言い、住み込みで働く奉公人が唯一の休みである盆や正月に田舎へ帰る際、身ぎれいにしてお帰りなさいといった意味を込めて主人から支給されるものです。
また、暮れには主人から奉公人に対して「餅代」と記された包み金が与えられました。この頃の奉公人には年間を通じて給与は与えられず、「餅代」などといった恩恵的な給与が与えられていたとされています。ちなみに「仕着せ」よりも「餅代」の方が、小遣いとしての額は大きかったそうです。
これらの「仕着せ」や「餅代」が時代と共に変化し、現在の夏と冬のボーナスになったと言われています。
実は法律上では、ボーナスは必ずしも支払われなければならないと定めていないのです。
労働基準法上では毎月1回以上給料を支払うことが義務付けられていますが、ボーナスについては義務付けられていません。
会社がボーナスを支払うと定めた場合のみ支払い義務が発生し、ボーナスが支払われるルールは会社によって異なります。
ボーナスを貰えるかどうか、いくら貰えるかは、会社規定を確認しなければわかりません。


賞与とは、定期又は臨時に、原則として労働者の勤務成績に応じて支給されるものであって、その支給額が予め定められていないものをいう。
(昭和22.9.13 発基17号)
引用:労働基準法
多くの企業では、ボーナスを「給料の〇カ月分」といった表記で取り決めをしています。
会社によって違いはありますが、ほとんどの場合「給料」とは手当分を指し引いた基本給で表記しています。
そして、ボーナスの額は全社員が同じ金額をもらえるとは限りません。
勤続年数や本人の能力、遅刻や欠勤など総合的に判断して支給される場合もあります。
勤務している会社の規模によっても異なります。
NHKのニュースとか見ていると、「今年の夏のボーナス平均は95万円」と、ふざけた金額が見受けられますね。
経団連に加盟している大手企業を対象にした調査結果なので、中小企業のボーナス支給額が1カ月分の給与額に満たないケースと比較すると、大きな差があることが分かります。
派遣薬剤師はボーナスをもらえない?
結論からいうと、派遣薬剤師はボーナスの支給がありません。
なぜなら、派遣薬剤師の給与は、ボーナスなどに相当する金額が組み込まれて支給されているからです。


アルバイトやパート薬剤師と比べると、派遣薬剤師の給与のほうが高い傾向にあります。
正直、正社員で働く薬剤師はボーナスがもらえていいなと思うこともあるかと思います。
正社員のボーナスは、会社が毎月の給与から積立てをボーナスとして支払っているだけなのは知っていましたか?
派遣薬剤師は毎月の給与に分割して上乗せされているので、結果的には同じ金額になっています。
また、正社員のボーナスは会社の業績や個人の査定に左右されるので、ボーナスの金額が下がってしまう可能性があります。
昔とはだいぶ労働環境が改善されていますが、正社員で働いている薬剤師はまだまだサービス残業が発生する環境で働いていますよね。
1分単位の契約でしっかり守られている派遣薬剤師と比べると、派遣は効率的な働き方が出来ることがわかります。
これらに理由から、ボーナスがない派遣薬剤師だからといって給料が少ないというわけではありません。
正社員と派遣薬剤師の年収換算すると、残業代がしっかりもらえる派遣薬剤師の方が稼いでいるケースも多く見られるのです。
派遣薬剤師がボーナスで得をするケース
派遣薬剤師は契約で仕事の範囲がきっちり決まっているので1分でも契約時間を越えて仕事をした場合は残業代を請求できます。
正社員薬剤師の場合はサービス残業を強いられるケースがあり、雰囲気的に残業代の請求ができないことが多々あります。
派遣薬剤師は残業代がきっちりもらえるので、上乗せされたボーナス分を合わせると、そこら辺の正社員薬剤師よりも年収で勝っているケースは普通にあります。
正社員薬剤師がボーナスで損するケース
正社員で働く薬剤師は、業務査定や企業の業績などで貰えるボーナスの額が変動します。
ただでさえ個人の評価が反映されにくい薬局で仕事を頑張ったとしても、会社の業績が悪ければボーナスが下がってしまうことだってあります。
派遣薬剤師がボーナスを貰える例外
上記で派遣薬剤師はボーナスをもらえないという話をしました。
しかし、例外もあります。
その例外とは・・・。「常用型派遣」で働くこと。
「常用型派遣」は、派遣会社との間で期限を設けずに契約を結び、派遣会社の指示によって派遣先で仕事を行います。
つまり、各企業に派遣会社に所属した社員として働くということですね。
ほとんどの派遣薬剤師は登録型派遣のなかで決まられた雇用期間に沿って仕事をしているため、いつ契約が切られてもおかしくない状況で仕事をしています。
常用型派遣では派遣先が変わる空白期間も給料がもらえます。


会社の規定によるので確実ではないですが、常用型派遣で働けば正社員と同等のボーナスが期待できますよ。
なかなか求人を見つけるのは難しいですが、日本調剤が派遣先での就業期間中のみ雇用関係が発生する「登録型派遣」ではなく、日本調剤の従業員(無期雇用)である薬剤師を派遣する「常用型派遣」として求人を出しています。
引用:日本調剤HP
実際に常用型派遣で働いている方のインタビューを掲載していましたので紹介します。
現在は病院向け薬剤師派遣業務の管理チームに所属しながら、自らも派遣薬剤師として大学病院で就業しております。私の派遣先では、注射薬関連業務・DI業務・病棟支援業務・治験業務等の派遣要請をいただいており、私は治験薬管理業務と病棟支援業務をしております。
引用:日本調剤HP
実際に日本調剤の求人上のページから、常用型派遣の求人を検索すると何件かヒットしました。
▼常用型派遣求人①▼
▼常用型派遣求人②▼
どの求人の給与も、年2回の賞与がしっかりと支給されることが分かりますね。
【まとめ】派遣薬剤師はボーナスをもらえないが、損しているわけではない!
派遣として働く薬剤師の方はほとんどの場合はボーナスが支給されません。
しかし、基本給にボーナスの分が上乗せされているので、正社員年収と比較しても年収ベースでは損をしていないことが分かりましたね。
それでも派遣薬剤師として働きながらボーナスをもらうには、常用型派遣という働き方もアリです。
この記事が、あなたの派遣会社選びの参考になればうれしいです。
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