- 派遣薬剤師は育休・産休をとれる?
- 育休・産休の取得のためにはどれくらい働いていないとダメ?
と疑問を持つ派遣薬剤師も多いかと思います。
いざ休みを取ろうと思って準備を進めても、育休・産休が取得できない事態に陥ると大変ですよね。
大丈夫です!育休・産休は派遣薬剤師でもしっかり取得できます。
ただし、育休については取得できる条件が派遣会社により異なるので、しっかりと事前確認することが大切。
結論からいうと、大手人材紹介会社の『薬キャリAGENT』なら、業界最短の就労3ヵ月以上という条件で育休を取得可能。
一番コスパがいいです。
このページを最後まで見れば、派遣薬剤師の育休・産休について徹底理解できますよ。
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派遣会社名 | 特徴 |
『ファルマスタッフ』 |
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『薬キャリAGENT』 |
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『お仕事ラボ』 |
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派遣薬剤師の産休について
産休は取得条件がない。派遣薬剤師として働いているなら誰でも取れる
繰り返しになりますが、派遣薬剤師なら産休は取得できます。
なぜなら、産休・育休は、国の法律で定められた労働者の権利となっているからですね。
つまり、労働者であれば雇用形態に関わらず産休を取得できるということ。
産休は出産予定日の6週間前から本人の請求により取得でき、産後8週間の休業は本人の請求に関わらず、雇用主が強制的に与えなければならないと「労働基準法」によって定められていますからですね。
就業規則や派遣会社からの説明が無くても、条件を満たせば取得できるということになります。
期間 | 備考 | |
---|---|---|
産前休業 | 出産予定日前6週間(多胎妊娠は14週間) | 本人の希望で休める |
産後休業 | 出産後8週間 | 強制的に休む |
上の表を見ると分かる通り、産前休業は休む権利はありますが、本人が働きたいと望めば休む必要がありません。
一方、産後休業は強制的に休まなければいけません。
しかし、医師の許可があれば、産後休業を8週間から6週間に短縮することができます。
派遣社員の産休でもらえるお金
産休には取得条件が無いことを説明しましたが、もらえるお金に関しては人によって異なります。
もらえるお金は以下の2種類
- 出産育児一時金
- 出産手当金
だれでももらえる「出産育児一時金」
出産育児一時金は健康保険から支給され1児につき42万円もらえます。
国民健康保険中央会の調査によると、出産費用の平均額は50万5,759円(平成28年度)。
出産は病気ではないので保険適用外ですが、逆子などの場合は保険適用されます。
ここで、派遣薬剤師が出産一時金をもらえる条件を確認しておきましょう。
- 派遣会社の健康保険に加入
- 国民健康保険に加入
- 配偶者の健康保険の被扶養者
出産育児一時金をもらうには「健康保険に加入していること」が絶対条件となります。
出産一時金は「だれでももらえる」と説明しましたが、公的医療保険は全ての人に加入義務のある保険となっているからですね。
「出産手当金」は社会保険に加入している人だけ
「出産手当金」とは、会社員や公務員として仕事をしていた人が、勤務先の健康保険から支払われるお金です。
出産で仕事を休むと収入が減るので不安になってしまいますよね。
産休中の給与の代わりに、生活を助けるために支給されるお金が「出産手当金」。
出産手当金がもらえる派遣薬剤師の条件は、以下をすべてクリアしている人です。
- 派遣会社の健康保険に加入している
- 妊娠4か月以降の出産などである
- 出産のために仕事を休んでいる
上記の条件から分かる通り、配偶者の扶養になっている人や、国民健康保険に加入している人は支給の対象ではないので注意が必要です。
では、「出産手当金」はいくら貰えるのでしょうか?
答えは「人によって異なる」です。
「出産育児一時金」みたいに一定の金額がもらえるわけでは無いんですね。
出産手当金の支給期間や額は以下のようになっています。
- 産前6週間~産後8週間(給料が支払われた期間は除く)
- 支給額は1日につき「標準報酬日額」の2/3相当
「標準報酬日額」とは、被保険者の保険料決定の基礎となる標準報酬月額の30分の1に相当する額をいいます。
・・・とまあ、計算するのがめんどくさい人向けに金額が一発で分かる早見表がありますので下の表を参照してください。
▼クリックで大きな画像が見られます▼
支給開始日の以前12ヶ月間の給料を平均した額が「標準報酬月額」になります。
あなたの「標準報酬月額」から右にスライドし、「① 2/3」の列が1日あたりもらえる金額になります。
その額から休んだ日数を掛け算すればOKです。
申請書類は派遣会社からもらえるので、担当者に催促してみましょう。
派遣薬剤師の育休について
育休は「育児休業」といいます。
お子さんが満1歳の誕生日を迎える前日まで休んでいい制度。
保育園に入れないなどの理由では最長満2歳まで延長できます。
パパママ一緒に取得する場合は、1歳2ヵ月まで取得期間が延長可能。
さらにパパの場合は、出生後8週間以内に育休を取得したら、再度育休を取ることも出来ます。
「出産後に数週間休んで赤ちゃんやママが落ち着いたら仕事復帰。さらに仕事がひと段落着いたらまた育児に専念する」というパターンが出来るということですね。
出産後は何かとバタバタするので、パパには仕事を休んでもらって側にいてくれるようにしましょう。
- 保育園に入れないなどの理由で、最長で2歳まで育休を延長できる
- パパママ一緒に育休を取得する場合は、1歳2カ月まで延長可能
- パパの場合は、出生後8週間以内に育休を取得したらもう一度育休を取れる
派遣薬剤師が育休を取得するための条件
赤ちゃんを出産して8週間が過ぎると産休期間が終わります。
育休が終わったあとに取得できるのが「育休」。
産休は誰でも取得できると説明しましたが、育休には細かな取得条件があります。
- 同じ派遣会社に過去1年間以上雇用されている
- 子どもが1歳を迎えた後も引き続き雇用されることが見込まれている
- 所定労働日数が週2日以下でない
基本的には1年以上の就労条件としている派遣会社がほとんどです。
しかし、薬キャリAGENTは3ヵ月以上の就労条件で、週20時間以上の雇用契約かつ取得できるのでメリットとなっていますね。
受けられる福利厚生も業界トップレベルになっています!
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派遣会社 | 条件 |
---|---|
薬キャリAGENT | 3ヵ月間以上の就労 |
ファルマスタッフ | 1年以上の就労 |
ヤクジョブ | 1年以上の就労 |
ここで1つ気になる条件があります。
「子どもが1歳を迎えた後も引き続き雇用されることが見込まれている」との条件のことです。
つまり、子どもが1歳を過ぎても派遣会社との雇用契約が終わらないことが育休の取得の条件となっているということ。
なので育休中に派遣契約が切れる人は、育休を取得できないの?と心配になってしまいますよね。
でも安心してください。
実は、同じ派遣会社に1年以上雇用されていて、勤務日数が週3以上働いていれば派遣会社がうまく調整してくれるんです。
「うまく調整してくれる」を具体的にいうと、派遣会社の直接雇用になるんですね。
A:産休開始前に契約が終了してしまった場合でも、派遣元の直接雇用にすることで産休育休の取得が可能です。産休までの3日は有休をあてるのが一番良いです。
最近では法律が厳しくなっており、出産が理由で契約を切ることを法律で禁止しています。
出産することを前もって派遣会社に伝えておけば、このような調整をしてくれる会社が増えているんですね。
派遣元との契約は育休終了までは継続されないことは普通にあります。
そのような条件下でも、しっかりと育休が取得できるのはうれしいですよね。
派遣薬剤師が育休中にもらえるお金
育休で給料の出ない生活を送るためにもらえるお金を「育児休業給付金」といいます。
育児休業給付金をもらえる条件
【派遣社員が育児休業給付金をもらえる条件】
- 雇用保険に加入していて保険料を払っている
- 育休前の2年間に11日以上働いた月が12カ月以上ある
- 育児休業中に働いている場合、1ヶ月ごとの給料がいつもの8割以下で日数が1ヶ月に10日以下
- 育休後、会社を辞める予定が無いこと
育休は仕事に復帰する前提の休みになっています。
告げ口されて、育休が取れない場合もあるからです。
育児休業給付金はママもパパも同じ条件をクリアすればもらえます。
受給期間は基本的にママもパパも子どもが1歳になるまでです。
- ママ:産後8週間以降から子どもが1歳になるまで
- パパ:出産予定日から子どもが1歳になるまで
育児休業でもらえる金額
育休のお金は申請しなければもらえません。
基本的に派遣会社を通して申請しますので、担当者に育休を取得したい旨を伝えてください。
会社を通して申請できるのは産休の1ヶ月前までなので忘れずに申請しましょう!
育児休業給付金は、育休開始から半年は賃金の67%、半年以降は50%となります。
- 育休開始日から180日目(6ヶ月間)は育休前の給料の67%
- 181日目(育休開始から6ヶ月以降)は育休前の給料の50%
- 上限(301,299円)と下限(49,848円)があり、2カ月ごとに育休開始の約3ヶ月後から振り込まれる
育休中は産休同様に健康保険料と厚生年金保険料が免除になります。
支払いの免除をしても将来受け取れる年金の金額が変わることは無いので安心してください。
しかし給料が発生しなければ所得税や雇用保険料も払う必要はありませんが、住民税は免除にならないので注意。
住民税は前年度の年収から計算されているので、出産で収入が無い場合でも前年度に収入がある場合は支払い義務があります。
住民税は「普通徴収」となり、1年分の納税通知書が6月ごろ届くようになります。
会社によっては、あらかじめ給与から天引きしてもらう方法もあるので確認しましょう。
育休を延長したい場合
育休は基本的に子供が1歳になるまでですが、平成29年10月に育児・介護法が改正され子供が2歳になるまで育休手当がもらえるようになりました。
延長するには以下の条件が必要です。
- 1歳の誕生日までに保育園の申し込みをしている
- 1歳を超えて育休が延長されてる場合は、1歳6カ月までに保育園の申し込みをしている。
つまり、保育園の申し込みをしていているが、空きが無く保育園に入れない状態でないと育休が出来ないということです。
保育園に落ちると「不承諾通知」が自宅に送られます。
これを会社に提出すると育休が延長できるわけですね。
近年、育休延長のために保育園をわざと落ちる問題が取り沙汰されています。
わたしの過去の経験からお話しすると、保育課の窓口に保育園の入園を申請する際、「育休を延長したい」旨を伝えたら、その場で育休延長を受け付けてくれました。
わざと落ちるリスクを背負わなくても、ストレスを溜めることなく不承諾通知を受け取ることが出来ました。
注意していただきたいのは、すべての市町村が当てはまるとは限らないということです。
私が住む市町村では受け付けてくれたので、自分の住む市町村に確認してみましょう。
【最後に】派遣薬剤師は産休・育休を取得できる
派遣薬剤師でもしっかりと産休・育休を取得できることが分かりました。
派遣契約期間中に妊娠が判明した場合、なるべく早く派遣会社へ報告することが大切です。
早めに行動することで、派遣会社の福利厚生を最大限受けることが出来ます。
サポート体制は薬剤師派遣会社ごとに異なるので、将来に向けて準備する方は信用できる派遣会社に登録することをおすすめします。
この記事が少しでもあなたの派遣会社選びの助けになればうれしいです。