産業薬剤師の仕事とはどのような仕事か気になりませんか?
実は、看護師や保健師には「産業看護師」、「産業保健師」という呼び方がありますが、薬剤師において「産業薬剤師」という呼び方は正式には存在しません。
企業内に診療所が設けられ、そこで働いている薬剤師を「産業薬剤師」と呼んでいます。
この記事では、そんな産業薬剤師の仕事について説明しています。
ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事を書いた人
運営者情報 | ≫こちらに記載しております |
職業 | 薬剤師 |
経歴 | ドラッグストア(OTC・調剤)→貿易会社→製薬メーカー |
年齢 | 30代 |
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この記事で解説する内容
産業薬剤師の仕事内容が分かる
産業薬剤師とは?
会社の中で健康診断を受診させたり、健康のために禁煙や運動を勧め社員の健康をサポートする仕事を「産業保健」と言います。
大多数の薬剤師は薬局、病院、ドラッグストアなどの医療現場での仕事となりますが、産業薬剤師は会社の中にある診療所や医務室で働いています。
会社の診療所には看護師や保健師もいる場合があるので、普段はその方たちと一緒に仕事をしているのです。
仕事の業務内容は、勤務する会社によって異なります。
しかし、社員達の健康を維持、管理することは産業薬剤師の共通の目的となっています。
産業薬剤師の具体的な仕事内容
それでは産業薬剤師の具体的な仕事内容について見ていきましょう。
職場によって業務内容は様々ですが、主な業務は以下のようになっています。
- 処方箋により調剤業務
- 社内の緊急用具の管理
- 海外赴任・出張者への薬の手配
- 社員の健康づくりのための施策
順番に説明します。
処方箋による調剤業務
産業薬剤師は社内診療所に勤務し、調剤薬局と同じような処方箋による調剤業務を行います。
処方箋による調剤を行うので、当然ですが医療用医薬品の処方による治療を行います。
その会社に勤める社員の病気に対応しますが、頭痛や風邪などの急性の病気に限られるのが産業薬剤師の特徴です。
会社によりますが、社内診療所の治療を受けても費用が掛からないところがあったり、糖尿病などの生活習慣病の治療や歯の治療が受けられるところもあります。
社内の救急用具の管理
会社には「労働安全規則」というものがあり、救急用具を備えなければいけないと記載されています。
救急用具には医薬品も含まれているため、基本的には産業薬剤師が医薬品を手配しなければいけません。
産業薬剤師はその救急用具をそれぞれの部署への配布、交換、または補充をしたりしています。
海外赴任・出張者への薬の手配
仕事に限らず、海外へ行くと食事や環境が合わないなどして体調を崩すケースがまれにあります。
そのような場合は、薬を服用しなければいけませんよね。
しかし、海外で急に薬が必要になってもは手に入らなかったり、たとえ手に入ったとしても、その薬の成分が日本人に対して多かったりするケースがあります。
そうすると、症状が悪化するだけでなく、最悪の場合長い期間の入院を余技されなくなる場合があります。
このような問題を事前に防ぐために、薬を手配するが産業薬剤師の大事な仕事となっています。
社員の健康づくりのための施策
産業薬剤師は社員の健康増進を促す役割も大切な仕事の一つとなっています。
最近では喫煙に関する対策や、メンタルヘルスケアに関する問題に取り組む会社が増えてきていますよね。
これらの健康に関する問題について、研修やイベントの企画や研修を行うことも産業薬剤師の大切な役割となっているのです。
社員の健康は会社が成長するための重要な要素となっており、人材を育てるという観点から、会社が投資するべき重大な要素となっています。
産業薬剤師の年収と待遇
産業薬剤師はその会社の社員という立場で勤務しています。
なので、年収はその会社の給料体形によって決められているのがほとんどです。
例えば、年収が高い業界の産業薬剤師になると、その分年収が高くなる傾向にあります。
中には、勤務している会社の給与水準が高く、管理職になれば年収1000万円は行かないまでも、それに近い金額は貰えてしまうケースもあります。
産業薬剤師になるには?
それでは産業薬剤師になるには、どのような転職活動をすれば良いのでしょうか?
結論から言うと、産業薬剤師の求人は希少なので、滅多に見つかりません。
産業薬剤師の求人が希少な理由は、そもそも会社内に診療所を置いている会社が少ないですし、人員に空きがあってもすぐに埋まってしまいます。
このような希少案件は、非公開求人という扱いになり、求人サイトを見てもなかなか見つかりません。
なので、誰よりも早くレアな求人を簡単に見つけるには、転職サイトに登録するのが一番良い方法となっています。
正直なことを言うと、以下の大手薬剤師転職サイトの中から2社選び登録するだけで、他の人よりも一歩進んだ転職活動が出来ます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
産業薬剤師は、薬局や病院で働く薬剤師と同じように医療にかかわる仕事を行っています。
産業薬剤師を置く会社側の目線から考えてみると、社員の健康サポートや健康増進に投資することは、会社がより成長することを目指しています。
産業薬剤師の仕事は、いままでとは違う観点から仕事をしたいと考える人にはぴったりの仕事だと思います。