【最新】医薬品卸大手をランキングで徹底比較【トップ10】

薬剤師について

【最新】医薬品卸大手をランキングで徹底比較【トップ10】

 

・医薬品卸ってどんな会社があるの?

・売上高のランキングを知りたい!

 

今回は、医薬品卸10社を売上高順にランキング形式で記事を書きました。

 

✅この記事を書いた人
まさつーさんの自己紹介

 

医薬品卸売会社というのは製薬会社から医薬品を仕入れており、全国にある各医療機関へ医薬品を販売しています。

全国の医療機関に医薬品を届ける際は、正確さや迅速性が必要。

地震や台風などの自然災害はもちろんのこと、パンデミックが発生した際は、行政と協力し医薬品の安定的な供給に取り組まなければいけませんね。

この記事を読めば、医薬品卸の会社の売上高と各会社の特徴が分かります。

 

【最新】医薬品卸大手ランキングを徹底比較【トップ10】

ついに医薬品卸の2021年3月期の決算結果が出ましたね!

このご時世ですから、患者さんも病院に行きにくい状況です。

卸間の価格競争、薬価改定など色々あった中、医薬品卸について売上高の順でランキング形式でお伝えします。

 

順位(前年)会社名売上高
1位(1位)メディパルホールディングス3兆2111億(連結)
2位(2位)アルフレッサホールディングス2兆6031億(連結)
3位(3位)スズケン2兆11282億(連結)
4位(4位)東邦ホールディングス1兆2102億(連結)
5位(5位)PALTAC1兆332億(単独)
6位(6位)バイタルケーエスケー・ホールディングス5370億(連結)
7位(7位)フォレストホールディングス4585億(連結)
8位(8位)大木ヘルスケアホールディングス2861億(連結)
9位(9位)ほくやく・竹山ホールディングス2394億(連結)
10位(圏外)アステナホールデングス687億(連結)

 

1位:メディパルホールディングス

メディパルホールディングスは、医療用医薬品卸事業の他にも、一般用医薬品、動物用医薬品、化粧品や日用品の卸事業を行っており、海外への輸出入も行っている総合商社です。

連結子会社で、東日本では東京に拠点を置くメディセオ、西日本では広島に拠点を置くエバルスが主な医療用医薬品等の卸会社として活躍しています。

高い知識レベルを維持させるためにも、所属しているMSにはMR試験を受験させています。

また、物流システムにおいては、需要予測システムによる在庫管理に加えて、分割品を自動でピッキングを行う作業の自動化も行っています。

薬剤の⾃動発注、薬歴管理、調剤報酬計算などを行える情報システムと、調剤薬局の経営⽀援システムが統合されている調剤薬局業務サポートシステムは、在庫品の⽋品率が0.6%に削減できる他、調剤時間の15%削減、ヒヤリハット発生率50%減、発注業務時間の削減、医薬品の緊急配送8割削減を実現しています。

 

2位:アルフレッサホールディングス

アルフレッサホールディングスは、東京都千代田区に本社がある、医薬品卸の持ち株会社です。

取り扱い品目は医療用医薬品のほか、一般用医薬品、医療機器、介護用品、健康食品、検査試薬等の卸売販売を行っています。

GMP/QMSなどの基準に基づく医薬品、診断薬医薬品原薬、医療機器等を製造・販売を行う医薬品等製造事業も行っています。

さらには医療機関向に情報サービスを提供するほか、医療機関の経営コンサルティング事業も行っていますが、卸事業サービスの一環としているものなので、卸に特化している企業となっています。

物流センターを数多く設立しており、医薬品センター、物流センター支店などに、色々な医薬品を保管しています。大規模災害が発生した場合などの備えて、物流ネットワーク内にある各拠点が補完しあえる医薬品の供給を整えています。

 

3位:スズケン

スズケンは医薬品卸売の他、医薬品製造、保険薬局事業や介護、海外への輸出入などを手掛ける医療系の総合商社です。

指定の医薬品を独占しているので、スズケン経由で購入しなければいけない医薬品があるというる点は、企業として最大の特徴にもなっています。

メーカーの在庫管理や物流管理の代行を行うことによるスムーズな物流の流れと、希少疾患用医薬品の取り扱いがあるという点がスズケンの強みにもなり、大切な取引先との関係を築いています。

 

4位:東邦ホールディング

卸売事業のほか、ジェネリックを中心とした製造販売業、SMO事業、調剤薬局事業を展開しています。

物流管理ではオートメーション技術を導入したロボットで、ミスの発生を抑えた配送システムを導入しています。

調剤薬局事業では、「処方せんを持たない方も気軽に来局できる薬局」をコンセプトととて、一般用医薬品や健康食品、介護用品なども取り扱っています。

それだけでなく、在宅訪問管理指導にも取り組んでおり、共創未来古河南薬局(茨城県)では、認知症カフェを開催して、認知症患者さんやその関係者の方々へ向けてコミュニケーションの場を提供しています。

全国18000件の調剤薬局との提携を、共創未来のグループサイトによって、結ぶことにより、卸売事業以外でも活躍を見せている企業です。




5位:PALTAC

大阪に本社を置き、全国展開している卸事業会社です。

化粧品・一般用医薬品・日用品をドラッグストア、コンビニ、スーパー、ホームセンターなどにに販売しています。

適切な量の商品を最適なタイミングで小売店に供給するだけでなく、商品の売り上げアップのための売り方の提案を行っています。

物流技術にも特徴があり、独自のマーチャンダイジングとロジスティクスによって、流通コストを減らしたり、販売戦略の最適化を実現しています。

その独自の存在感を発揮することで、小売店やメーカーの売上向上に積極的に取り組んでいます。

卸事業だけではなく、海外への輸出入事業も行うことで、業界で5位の売上高を確立しています。

 

6位:バイタルケーエスケー・ホールディングス

全国的な展開をしていますが、主なのは東北地方で、中国、四国、九州地方には進出していません。

株式会社ケーエスケーと東北地方に強い株式会社バイタルネットが合併することにより、この会社が誕生しました。

卸事業だけでなく、医療経営に関わるサポートやコンサルティング、システム設計・販売などを行い、医療の総合商社として営業しています。

メインは医療用医薬品の卸業ですが、上位の卸業者が調剤薬局と契約しているため、売上高は第6位となっています。

 

7位 フォレストホールディングス

九州に拠点を置く医薬品商社で、九州地方ではトップシェアを維持している企業です。

卸事業だけでなく、一般用医薬品・健康食品・化粧品、酒類の製造、ドラッグストアや調剤薬局を運営したりと、幅広く事業を手掛けています。

大分県内での、医療人材の紹介事業も行っており、九州地方という地域に根差した事業展開のため、売上高では7位となっております。

 

8位:大木ヘルスケアホールディングス

医薬品や医療をあつかう総合商社として卸事業を行っています。

医薬品、化粧品、健康食品などの製造販売も行っておりますが、卸事業としての医療用医薬品の取り扱いは多くありません。

大木ヘルスケアホールディングスのビジネスモデルは、メーカーと小売店との間に立ち、ニーズに答えた物流や営業支援を行うことで運営しています。

しかし、医療用医薬品を取り扱っていない分、利益が無いので大手の売上には及ばず、売上高は8位となっています。

 

9位:ほくやく・竹山ホールディングス

ほくやく・竹山ホールディングスは、北海道をメインとした保健、医療、福祉という分野の総合的なヘルスケアサービスを提供している企業です。

医薬品卸、医療機器卸事業に加えて、薬局事業、介護事業、自立支援事業も手掛けています。

北海道に特化した物流ネットワークで、札幌を起点に全道に向けての医薬品流通を担っています。

主に北海道地域を中心にで営業するの卸会社なので、売上高は9位となっています。

10位:アステナホールデングス

アステナホールディングスは、2021年6月にイワキ株式会社から商号を変更しました。

医薬品原料、医薬品の製造から販売を行う、総合的な医薬品卸の会社。

一般用医薬品、食品原料、機能性食品原料、化粧品原料の販売、化粧品の通信販売およびOEMを中心とした事業展開も行っています。

また、本社機能の一部を珠洲市に移転するなど、地域活性化に向けた新たなビジネスも展開。

同市の奥能登の企業に出資するファンド設立を計画していて、障害者を雇用した農作物の栽培や、鉢ケ崎エリアの開発も構想しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事では医薬品卸大手を売上高のランキング形式で紹介ました。

医薬品卸会社は、製薬メーカーから医薬品を仕入れ、各卸業者独自の物流、販売、情報機能を駆使することによって、全国約23万カ所にもおよぶ病院や薬局に商品を届ける重要な役割を担っていますね。

しかし、ここ20年あまりの業界再編により、市場規模はどんどん縮小傾向にあります。

 

1992 年時点で351 社あった医薬品卸の本社数は2017年6月末時点で72社に、従業員数は7万5200人から5万6300人へと縮小

日本医薬品卸売業連合会調べ

 

この記事が、医薬品卸業界を知るきっかけになればうれしいです。

 

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