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学校薬剤師の報酬と仕事内容が気になりませんか?
名前は聞いたことがあるけど、実際にどんな仕事をしているのかわからない人が多いと思います。
この記事では、学校薬剤師の報酬と仕事内容について書きました。
最後まで読めば、報酬と仕事内容の他に、学校薬剤師のなり方も書きましたので、ぜひ読んでください。
学校薬剤師の報酬
まず確認してほしい点は、学校薬剤師は学校に常駐しないという点です。
非常勤として学校に雇われます。
なので学校薬剤師の報酬は、年間で16万円ほどとなっています。
しかし、年間の出勤日数は7~4日という日本薬剤師会のデータがあるので、1回の出勤につき2~4万円貰えると考えれば、割の良い仕事だと思います。
報酬が貰えるタイミングは、学校や教員委員会の規定によりさまざまです。
なので、学校薬剤師のみで生活していくには不可能な金額となっています。
ほどんどが調剤薬局と兼業している薬剤師です。学校薬剤師になる方法は最後の方で説明します。
ただし、副業感覚で行うのはあまりお勧めしません。
学校薬剤師部会では、下に記載した3点を薬剤師の必要条件として定めています。
- 教育にふさわしい人間性を持つ
- 教育に正しい理解を持つ
- 職務に必要な知識の研鑽
学校薬剤師の仕事内容
薬剤師は幼稚園、小・中・高の学校に1人ずつ委託され医師、歯科医師と共に学校保健の業務をします。
具体的な学校薬剤師の仕事内容は次の通りです。
医薬品の管理
学校で使う薬品、毒物、劇物、薬物乱用の指導・防止の助言。
保健室や理科室にある薬品の管理や、薬物に乱用に関する講義などを行います。
ダニやダニアレルゲンの測定
衛生管理の一環で、ダニなどの害虫によるアレルギー症状を防止するための管理を行います。
プール・ 飲料水の水質検査
プールの水を採取して、水質の管理や残留塩素濃度の検査を行います。
水中の大腸菌や一般細菌が存在していないことを確認します。
給食の衛生管理
給食を作る施設において、衛生管理を行います。
騒音の管理
学校の授業に影響しない決められた騒音レベルであるかを、各教室の騒音を検査し管理します。
空気汚染の管理
空気中の、トルエンやホルムアルデヒドなどの有害性のある物質や、ストーブなどによる二酸化炭素の量を検査します。
照明の管理
学校の授業に影響しないよう、照明が適切な明るさなのかを検査します。
学校薬剤師になるには
それでは学校薬剤師になる方法を紹介します。
所属する市区町村の支部薬剤師会に連絡
学校薬剤師になるには 、所属している市区町村の支部薬剤師会に連絡することです。
空きがない場合でも、欠員が出たら連絡くれるように伝えるのを忘れないようにしましょう。
しかし、いざ学校薬剤師になっても、職場の理解が得られるかが一番の問題です。
学校薬剤師の業務は日中に行われるため、正社員として働いているならば、仕事を休まなければいけません。
職場の理解が得られれば問題ないのですが、そうでない場合はどうすればいいでしょうか?
薬剤師会に強いつながりがある薬局に就職する
友人の例がまさにこれです。
昔から学校薬剤師に興味があり、いつかはこの仕事をしてみたいと心に秘めていました。
中小の調剤薬局に転職し、たまたまそこの経営者が支部薬剤師会と強いつながりがあったため、学校薬剤師の仕事を任されました。
経営者の紹介なので、職場の理解があり、現在は仕事を休まずとも、学校薬剤師の仕事が出来ています。
ただ、この例は稀なので、転職エージェントに学校薬剤師に理解のある薬局を紹介してもらうのも手だと思います。
まとめ
学校薬剤師の報酬と仕事内容を紹介しました。
まとめると以下のようになります。
・報酬は年間16万円くらい
・勤務日数は7~4日。(もっと多い場合もある)
・医薬品の管理
・ダニやダニアレルゲンの測定
・プール・飲料水の水質検査
・給食の衛生管理
・騒音の管理
・空気汚染の管理
・照明の管理
学校薬剤師になるには、所属している支部薬剤師会に連絡するか、薬剤師会とつながりのある経営者がいる中小の調剤薬局に就職し、紹介してもらうことでなれますので、興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。