わたしは30歳手前で仕事が嫌になり、逃げるように会社を辞めました。
いまではそのおかげで年収もアップし、楽しく仕事が出来ています。
人生は選択の連続。
新卒という人生一度しかない大事な選択を間違えてたとしても、自分で選んだ選択をいかにして軌道修正し人生を豊かにしていくことが大切だと学びました。
この『ダメ薬剤師の転職日記』では、わたしが転職に成功するまでの学びをストーリー形式で紹介していこうと思います。
第1章:仕事へのやる気が無くなった・・・。
国家試験を無事に通過して、やっとなることが出来た薬剤師。
期待と希望、そして不安が渦巻く心の中で、社会人として一歩を踏み出しました。
就職を決める際には、OTCと調剤を学べる環境で仕事がしたい(給料が良い!)との理由で、ドラッグストアに就職を決める。
希望通りOTCに配属されることとなり、順調な滑り出しとなりました。
しかし、些細なことがきっかけで仕事のモチベーションが保てなくなり、薬剤師として働き続ける自信を失ってしまいました。
新人コンクールで入賞
最初に配属された店舗は、都内の駅前にあるOTC専門店。
新人研修が終わり、働くモチベーションもマックスで頑張っていました。
そのときの新入社員に課せられた使命として、ポイントカードの入会をお客様にお勧めすること。
この新人コンクールと題した入会獲得数上位者には、金一封が出るとのことです。

無我夢中でポイントカード入会者を獲得!
レジが混んでいようとも、声掛け!
ジュース1本の人にも、声掛け!
レシート投げられても、とにかく声掛け!
結果的に新入社員250名のうち、TOP10に入ることが出来ました。
残念ながら金一封がもらえる順位では無かったのですが、次回の新人コンクールに望みをつなげます。
第2回新人コンクール
今回お勧めする商品は目薬!
結果は2位となりましたが、配属店舗による立地の優位さもあり、あまり納得できる内容ではありませんでした。
しかし、そこで得られた経験はかけがえのないものとなり、仕事に対するモチベーションがより一層高くなりました。
ドラッグストアはシフト制だったのですが、コンクール商品の進捗が気になり、自分が休みの日でもお店に顔を出すほど。
そんなやる気が満ち溢れる状態の中、急に他店への異動を命じられます。
推売して怒られる

初めての店舗異動なので、どんなお店なのかドキドキ。
正式に配属される前は店舗へ挨拶へ行き、人もよさげな感じだったので安心して働けそう。
配属初日から自分の持ち味である推売力をアピール!
推奨販売(すいしょうはんばい)とは、顧客の声に耳を傾けることにより、顧客の真の欲求を把握し、それに基づいて顧客に最も適した商品を選び、その特徴や使い方などを説明することで商品を販売する方法である。 推奨販売は、小売店側にもメリットがあり、粗利益率の高い商品や今後主力になる商品を育てることができる。
しかし!
「こんなレジが混んでるのに何やってるんだ!」
初日から店長に怒られる。
声掛けに成功するとお客様につきっきりになるのでレジの流れが止まる。
ピーク時は推売品を勧めるチャンスでもあるが諸刃の剣なのだ。
店長の言うことはごもっとも。
しかし得意の推売が出来ないとなるとモチベーションも下がります・・・。
また、不運にも声が低いせいで「いらっしゃいませ~」の声掛けが店内に響かない・・・。
「おまえ声出してるのか?!」
そこからは畳みかけるように怒られる日々の毎日・・・。
早番なのでアフターファイブは友達と遊ぶ予定があり、時間が来たのでルンルンで仕事を終えた旨を店長に報告をすると・・・。
「おまえ定時で帰れると思ってるんじゃねーよ!」
泣きそうになりながら「お~いお茶」を補充していたのを覚えています・・・。
OTC時代は店舗を何店舗か異動しましたが、一番つらかった店舗は大きめのお店で、開店前閉店後のお金の準備がすべてサービス残業とたっていたこと。
朝は2時間前に出社し、帰りは終電・・・。
休みの日は体力を回復するだけの日となり、人生の楽しみも何もありませんでした・・・。
大好きな推売はどうでも良くなり、仕事のやる気が完全に無くなったので、ただレジでピッピするだけのマシーンと化してました。
結果、人事評価が下がり、ボーナスも減らされたので完全に意気消沈。
もうOTCの仕事はしたくない!という理由だけで調剤部に異動届を出しました・・・。
今だから言える!当時の改善点!
はい!ここまでが第1章のお話です。

ここでからは、今だから言える当時の改善点を上げたいと思います。
①人のせいにしていた
店長のせいでやりたいこと(推売)が出来ない!との理由で仕事のモチベーションが低下。
ふてくされてやらないという子供みたいな考え方を改め、空いている時間を使うなどして、自分で考えながら試行錯誤すべきだった。
②行動しなかった
サービス残業に不満があり悩むなら、まずは先輩や同僚に相談すべきだった。
ダメ元でも、店舗異動を願い出る、人員を増やしてもらうなどの悩みを解決するような行動を取るべきだった。
③現状から逃れたいという理由だけで異動届を出した
①②のネガティブな考え方をしなければ、OTC販売が嫌いにならず続けられていたかもしれない。
何もぜず、ただ現状から逃れたいという理由だけで調剤へ異動届を出してしまった。
その結果こうなりました。
- 会社に行きたくなくなった
- 仕事を嫌々続けた
- 薬剤師自体を辞めようかと思った
その続きを第2章で紹介していきたいと思います。
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第2章:会社を逃げるように辞めた
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