中学生・高校生が薬剤師のなるにはどのような勉強をしたらいいか疑問に思うことはありませんか?
この記事では、中学生・高校生が薬剤師に向けてどの科目を勉強したらいいのか、薬剤師になるにはどうしたらいいのかを徹底解説しています。
中学生・高校生から薬剤師になるための一連の流れも理解できますので、ぜひ進路選択の参考にしてください。
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職業 | 薬剤師 |
経歴 | ドラッグストア(OTC・調剤)→貿易会社→製薬メーカー |
年齢 | 30代 |
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中学生が薬剤師になるための高校選び
現在、中学生のあなたが将来薬剤師になるための高校選びについて解説します。
薬剤師になるには、薬学部のある大学に進学すなければならない為、まずは高校を卒業しましょう。
そのためには、どのような高校を選んだらよいでしょうか?
薬剤師になるための高校選びの悩みは色々あります。
- 理系の高校に行かなけらばダメ?
- 偏差値の高い高校が良い?
などですね。
結論からいうと、どこの高校に行っても薬剤師にはなれます。
なぜなら、私が卒業した高校は、偏差値50以下の単位制高校を卒業しているからです。
単位制高校とは・・
「単位制」は、学年制ではないので、厳密な意味での進級や留年はありません。ただし、学年制の学校における「学年」に相当するものとして「年次」を設け、単位の修得状況によっては再び同じ年次に留まる場合もあります。
必履修科目はありますが、多くを選択科目としています。3年間(全日制課程)で決められた単位数を履修・修得することによって卒業が認められます。クラスについては、入学した年次に従って構成されます。引用>>>東京都立大泉桜高等学校
私が通っていた高校では、ある程度好きな科目を選べるので、3年次では『農業』や『情報(パソコンの授業)』を選択していました。
つまり、高校では薬剤師になるための特別な勉強はしないということです。
薬剤師になるための勉強は大学に入ってから。
しかし、高校生の段階で物理と化学を学んでいないと、入学試験で苦労することがあります。
薬学部のある大学の入学試験で必要な科目だからです。
一方で、高校の定期試験を頑張り、成績が良ければ指定校推薦を受ける方法もあります。
指定校推薦とは、大学が定めた指定校の生徒のみが出願することができる制度です。
指定校は大学が高校のこれまでの進学実績に応じて指定するため、自分が通っている高校が指定されていなければ、いくら成績が良くても出願する権利はありません。
また、募集枠は1つの高校から1~3人程度が多く、出願条件も厳しいので、それをクリアして校内選考を通過することが第1条件になります。引用>>>栄光の個別ビサビ
いずれにしても、薬剤師になるための勉強は大学に入ってからなので、入学試験に必要な科目を高校で選択しておくことが大切です。
薬剤師になるには?中学生・高校生が知っておくべき3つの関門
結論からいうと、薬剤師になるには薬剤師国家試験に合格しなければいけません。
薬剤師国家試験に合格し、薬剤師免許を取得することで、初めて薬剤師と名乗ることができます。
薬剤師の免許証には薬剤師登録番号が記載されています。
厚生労働省の薬剤師名簿に登録され、自分の名前を入力すればネットで誰でも検索できます。
ネット検索の方法は以下のリンクを参考にしてみてください。
薬剤師資格確認検索システムの使い方【名前が出てこない場合は?】
続きを見る
高校生が薬剤師になる過程において、知っておくべき3つの関門があります。
薬剤師になるための3つの関門
- 薬学部の入学
- 薬学部の卒業
- 薬剤師国家試験の合格
この3つの関門をクリアすることで、薬剤師になることができます。
この3つの関門を順番に説明しますので、進路選択の参考にしてください。
【関門1】高校から薬学部のある大学への入学
薬剤師になるためには薬学部を卒業し、薬剤師国家試験に受かる必要が有ることを説明しましたね。
「薬学部を卒業」と書きましたが、実は薬学部にも4年制と6年制があることを知っていましたか?
結論からいうと、薬剤師国家試験を受けるための受験資格は、6年制の薬学部を卒業した者しか与えられていません。
薬剤師を目指すのならば、必ず6年制の薬学部に入学しましょう。
現在、日本には薬剤師になれる大学として70校を超える学校があります。
6年制薬学部を卒業すれば薬剤師国家試験の受験資格は得られますが、ここからは国立と私立大学の違いを説明します。
国立と私立大学の違い
結論からいうと、国立と私立大学の違いは、6年間の授業料と入学試験の受験科目です。
国立大学の6年間の授業料は400万円くらいで、私立大学の6年間の授業料は1300万円くらいとなっています。
国立大学と私立大学では、900万円くらいの差があることがわかりますね。
国立大学は学費が少ない分、人気があるので、かなりの学力が必要です。
私立薬学部は偏差値が50以下で入学できる大学があったりとピンキリです。
ポイント
- 国立大学の薬学部の6年間の学費は400万円くらい
- 私立大学の薬学部の6年間の学費は1300万円くらい
次に受験科目です。
大学入学には推薦やOAなどありますが、ここでは一般試験の話をします。
国立大学では、共通試験(1次試験)と個別学力検査(2次試験)を受けます。
共通試験の受験科目は、英語、国語、数学、社会(地理歴史・公民のどれかを選択)、理科(物理・生物・化学から1つを選択)です。
2次試験は、英語、数学(ⅠA、ⅡB)、化学です。
大学によって異なる場合があるので、よく確認してください。
私立薬学部の受験科目は基本的には、英語、数学、化学の3つとなっています。
加えて、私立の大学によっては、共通利用で受験できる大学もあります。
センター利用の科目は英語、数学、理科 (物理・生物・化学から1つを選択)です。
この場合も、大学によって異なる場合があるので、よく確認してください。
センター利用で受験して合格できれば、一般入試は受けなくて大丈夫です。
ポイント
【国立大学】
- センター試験と2次試験を受験する必要が有る
- センター試験の受験科目は、英語、国語、数学(1A、2B)、社会(地理歴史・公民のどちらかを選択)、理科(物理・生物・化学から1つを選択)
- 2次試験は、英語、数学、化学
【私立大学】
- 私立薬学部の受験科目は英語、数学、化学
文系から薬剤師を目指す!具体的な方法とステップを解説
続きを見る
【関門2】薬学部の卒業
薬学部の卒業には、大学に6年間通う必要が有ります。
卒業するためには、進級→卒業論文→卒業試験のポイントをクリアしなければいけません。
それでは詳しく見ていきましょう。
進級
当たり前の話ですが、進級しないと卒業することはできません。
しかし、薬学部の進級は、他の学部と比較すると難しいです。
進級できないと、その学年でもう1年勉強する必要が有ります。
大学の進級は単位を必要とするので、単位が取れないと留年します。
単位とは、授業科目を単位と呼ばれる学習時間数に区分して修得していく方式のことです。
つまり、英語(1単位)、数学( 2単位 )、化学( 1単位 )・・・・、みたいな感じです。
例えば、英語の定期試験で一定の点数を取れないとします。
その際は、もう一度試験を行い(再試験)、再試験を受けても一定の点数を取れないと単位を取得することができません。
進級するには、年間の取得単位数が決まっているので、単位が足りないと留年する仕組みとなっています。
薬学部では、2年次の進級が最も厳しいです。
私立薬学部の一般入試だと、英語、数学、化学の3つだけ勉強を頑張れば入学できるのが現状です。
しかし、薬学の大学では物理や生物の知識を普通に使います。
私の場合、薬学部に入学するために化学だけ頑張って勉強し、生物や物理を捨てたせいで、大学の授業に付いていくのがとても大変でした。
入学した後のことを考えると、生物や物理の勉強もしっかりやっておくことをおすすめします。
卒業論文
薬学部を卒業するには、卒業論文を書かなくてはいけません。
卒業論文とは、最終学年で作成する研究成果をまとめた文書のこと。
配属される研究室によって、求められる卒業論文の内容が異なります。
配属された研究室で学んでいれば、ほぼ合格するのであまり心配する必要はないと思います。
卒業試験
結論からいうと、卒業試験に合格しなければ卒業できません。
なので、卒業試験に受からなければ、薬剤師国家試験を受けることができません。
薬剤師国家試験に合格できない学生がいると、毎年公表されている大学の薬剤師国家試験合格率が下がるので、卒業させたくないという大学側の思惑もあり、点数が足りなければ普通に落ちます。
卒業試験は、薬剤師国家試験の過去問が出題されるので、薬剤師国家試験対策を普段からしていれば、受かることができる内容になっています。
【関門3】薬剤師国家試験の合格
薬剤師国家試験は大学で6年間学んだ内容が出題されますが、高校で学んだ化学、物理、生物、数学の知識も基礎となっています。
薬剤師国家試験の合格率は7割ほどです。
この試験で合格できなければ、次の試験は1年後になります。
人生を無駄にしないためにも一発で受かりたいところですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
高校では、英語、数学、化学を中心に勉強をすれば、私立薬学部への受験対策は大丈夫です。
しかし、入学後は化学だけではなく、物理や物理の知識を使うので高校の時に勉強よやっておかないと大学に授業についていくのが大変です。
私立薬学部はお金もかかるので、ご両親と相談して進路を決めてください。
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